Q
匂いはしないですか?
A
トイレ排水がそのまま送水される原水槽では、尿に含まれるアンモニアが硝酸菌の働きにより硝酸に変化するため、匂いは殆どありません。
Q
なぜ、土壌を使用するのですか?
A
通常の生物処理に比べ、土壌による浄化法の処理能力は非常に高いです。土壌は微生物にとって大変住みよい環境であり、1g中の土壌中には10~20憶もの多種多様な土壌微生物が存在すると言われています。汚水が土壌中の土粒子間を通過する際に、濾過・吸着・生物分解され浄化されます。
Q
目づまりはありませんか?
A
土壌微生物の死骸など有機性物質による目づまりは、適度な休止期間を設け、通気を行うことで回復します。本土壌処理槽では、系列ごとに休止期間を設け交互運転を行っており、この休止期間中にも酸素を供給し好機微生物を活性化していることにより、目づまりが解消される仕組みになっています。
Q
耐用年数はどれぐらいですか?
A
基本的には、活性炭のみ1年に1度交換が必要になりますが、土壌の交換は不要です。25年間あるいはそれ以上問題なく使用している実績があります。
Q
電気は必要ですか?
A
装置稼働に電気は必要ですが、ソーラー発電を利用すると自立型装置として機能します。ソーラー発電時には、無日照対策として小型の発電機も同時に取り付けることをお勧めします。
Q
水は必要ですか?
A
水がない現場でも対応できます。設備設置当初の水は必要ですが、その後の給水は必要ありません。ただし、手洗い水については上水を適宜補充するか雨水を殺菌して利用することもできます。
Q
定期的な管理は必要ですか?
A
処理装置について、年4回の維持管理が必要です。
Q
トラブルが発生したらどうしたらよいですか?
A
施設の運転状況がモニターで監視できるとともに、運転記録を蓄積しております。動力機械は、遠隔操作が可能であるため、異常発生時は迅速な対応ができます。
Q
どのような汚水をどれくらいまで綺麗にできますか?
A
トイレ排水(原水)を修景用水(無色無臭の水)基準値まで浄化可能です。トイレ洗浄水として再利用したり、栽植への水やり利用などが可能です。
Q
水土の技術とは?
A
水(雨水・汚水)を、大量に大規模集中的に処理する発想とは異なり、小規模で各々の発生源で分散して大地(土壌)に上手に返してやろうとする自然循環型であり、新しい問題を派生しない自己完結型の技術です。